温度補正

構造体強度補正値 28S91 の標準値及び適応期間

日本建築学会『建築学会標準仕様書・同解説JASS 5 鉄筋コンクリート工事』2015

気象庁名古屋地方気象台 岡崎地域気象観測所

構造体強度補正値 28S91 の標準値(JASS 5-2015、P17 表5.1)

1987年1月~2016年12月 調査

セメントの種類 構造体温度補正値28S91(N/mm2) コンクリート打ち込みから材齢28日までの期間の予想気温の範囲(℃) 適応期間
普通ポルトランドセメント 3 8以上 2/27~7/7 ・ 9/13~11/20
6 0以上8未満 11/22~2/25
早強セメント 3 5以上 1/31~7/3 ・ 9/13~12/13
6 0以上5未満 12/14~1/30
高炉B種 3 13以上 3/27~7/3 ・ 9/13~10/25
6 0以上13未満 10/26~3/26

当地区におけるコンクリート打ち込み後、材齢91日までの積算温度M91は840°D・D以上となるため寒中コンクリートの適用は、上記機関での対応とする。

暑中期間における構造体強度補正値 28S91(JASS 5-2015、P160~62)

セメントの種類 構造体温度補正値28S91(N/mm2) 日平均気温の平均値(℃) 適応期間
普通ポルトランドセメント 6 25を超える 7/4~9/12
早強セメント
高炉B種

構造体コンクリート強度の検査を現場水中養生で行う場合

合否判定に用いる圧縮強度の値 コンクリート打ち込みから材齢28間での期間の予想平均温度の範囲(℃) 適応期間
圧縮強度平均値で判定する 20以上 5/15~9/20
圧縮強度平均値から3N/mm2減じた値で判定する 20未満 9/21~5/14

構造体コンクリートの検査(JASS 5-2015、P396~400)

・構造体コンクリートの圧縮強度は、材齢28日の標準養生供試体強度が調合管理強度(呼び強度)以上あれば合格とする。(JASS 5-2015 P397 e.)

・構造体から採取したコア供試体による場合は材齢91日の強度が品質基準強度以上あれば合格とする。(JASS 5-2015 P397 e.)

標準養生供試体のの代わりに現場水中養生供試体によることができる。その場合は以下による。(JASS 5-2015 P397 f.)

・材齢28日までの平均気温が20℃未満の場合は、圧縮強度の平均値から3N/mm2減じた値が、品質強度以上あれば合格とする。

・材齢28日までの平均気温が20℃以上の場合は、圧縮強度の平均値が、調合管理強度(呼び強度)以上あれば合格とする。

コア供試体の代わりに現場封かん養生供試体によることができる。その場合は、以下による。(JASS 5-201、P397 g. )

  ・材齢28日を超え91日以内のn日において圧縮強度の平均値から3N/mm2減じた値が、品質基準強度以上あれば合格とする。